【経営者の名言】オープンイノベーションのための名言

今、ビジネスパーソンが知っておかなければいけない言葉の一つに「オープンイノベーション」というものがあります。簡単に言えば、「外部の知識を生かしてイノベーションを起こす取り組み」のこと。米ハーバードビジネススクールのヘンリー・チェスブロー助教授が提唱したものです。

これまで日本の企業は「自前主義」でやってきました。技術の研究開発から、商品の企画、デザイン、マーケティングまで、ひとつの会社ですべて行うことを「垂直統合」と呼び、日本企業の強さの源泉とまで言われていました。

しかし、現在のグローバル競争は、競合他社や大学などと共同で研究開発を行うオープンイノベーションが中心になっています。自前主義にこだわっていた日本企業は、急激に変化していく世界の潮流に乗り遅れ、グローバル企業の後塵を拝するようになってしまいました。

オープンイノベーションは企業と企業、企業と大学の間に限った話ではありません。フリーランスとして働くビジネスノマドにも大きくかかわってきます。そこで、今回はオープンイノベーションを理解するために大切な名言を3つ集めてみました。



私たちは、オープンイノベーションは今後5~10年で、 産業を劇的に変えると見ています。

ダイアン・フィンクハウゼン
  米ゼネラル・エレクトリック オープンイノベーション担当責任者


ダイアン・フィンクハウゼン 氏 (出典:日経ビジネス)
ダイアン・フィンクハウゼン 氏 (出典:日経ビジネス


オープンイノベーションに積極的に取り組んでいる企業の代表として挙げられるのが、製造業の雄、米ゼネラル・エレクトリック(GE)です。現在、30万人以上の社員にオープンイノベーションを体験させ、浸透させている最中なのだとか。ダイアン・フィンクハウゼン氏はその担当責任者です。

では、なぜGEはそれほどオープンイノベーションにこだわるのか? それは、ITをはじめとする技術の進歩が、とんでもなく速いからです。世界に冠たるGEでさえ、技術の進歩のペースにあわせたスキルを持ち合わせてないという認識があります。だからこそ、必要なスキルを社外の人材(=クラウド)に求めるのです。

GEでは社外の人材のことを「グローバルブレイン(人類の集合的知性)」と呼んでいるのだそうです。彼らは相手がどこの企業に所属しているのか、あるいはフリーランスなのかなんて気にしません。誰もがオープンイノベーションのための知性のひと欠片であり、その集合体が今後の産業界全体をさらに劇的に変えていくのでしょう。

社外のプロと社内のプロの妥協のないぶつかり合いから、 新しい価値が生まれる

日覺昭廣 東レ社長
日覺昭廣 氏 (出典:日経ビジネス)
日覺昭廣 氏 (出典:日経ビジネス


ユニクロと共同開発したヒートテックやウルトラライトダウンなどが次々とヒットしている東レ。社長の日覺氏は「東レの成長は今や、パートナーとの協業なしには考えられません」と言っています。その協業の鍵を握るのがオープンイノベーション。「外部の企業などとパートナーを組んで技術を開放すると、思わぬ化学反応によって技術革新が起こります」(日覺氏)。

東レとユニクロの関係を、個人と企業、あるいは個人と個人の関係に置き換えて考えることもできるでしょう。自分の強みを一人で独占するのではなく、ほかの人に開放すれば、大きな発展が起こる可能性があります。所属にかかわらず、プロとプロの妥協のないぶつかり合いから、新しい価値を生んでいくのがオープンイノベーションなのです。

それぞれ異なる仕事を持っている人同士が、 損得勘定抜きで「楽しそう」、「面白そう」という発見をシェアしていくから、 新しいものが生まれていく

佐谷恭 旅と平和社長
佐谷恭 氏 (出典:東北まぐ)
佐谷恭 氏 (出典:東北まぐ


佐谷氏は、富士通やライブドアなどといった企業で働き、独立後は世界初のパクチー料理専門店「パクチーハウス東京」を立ち上げた人物です。そして、2010年8月に日本で2番目、東京では初というコワーキング・スペース「PAX Coworking」を作りました。

佐谷氏は、それまでのノマドワークもオフィスシェアリングも「何か物足りなかった」と言います。空間だけを共有しても、何かを生み出しそうな感触が得られなかったからです。つまり、オープンイノベーションが起こらなかったから、物足りなかったというわけなのです。

佐谷氏はオープンイノベーションが生まれる条件として、次の3つを挙げています。

  • ・ リラックスしていないとダメ
  • ・ 隠しているとダメ
  • ・ 対等じゃなきゃダメ
これらのことを心がけた上で、「楽しそう」「面白そう」と思えるところに、オープンイノベーションの種があるのだと思います。

記事提供:Business Nomad Journal
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