非効率な仕事がない会社は、すでに衰退が始まっている?!「非効率」から生まれる成長力

他社との「違い」は「非効率」な仕事から生まれる。

この言葉は、事業の核心をついていると思います。言いかえると、社内に非効率な仕事がない会社は、他社との違いを生み出すことはできないのではないかと考えています。

今回は、そう考える理由についてお話ししたいと思います。


効率的な仕事は標準化されていく

効率的な仕事というのは、いずれ必ず標準化していきます。

例えば、自分達が苦労をして構築したシステムも、次の世代には効率的なツールとして提供されます。新しいシステムが表に出た瞬間に、どこかの誰かがそのシステムを真似しようとします。どんな優秀なプログラマーが作ったとしても、天才的な人間が作ったものでない限り、そのシステムはいずれ真似をされてしまうことでしょう。

このようにして、効率的なツールは業界の標準的なツールとして世に広まっていきます。

標準化した仕事では、他社との差別化は難しい

「違い」は、「差別性」と言い換えられます。また「非効率」は、「地味」「手間」「面倒」などの言葉と置き換えられます。

地味で手間がかかる面倒な仕事は、どこの会社でもやりたくないのは同じです。他社も同じようなやり方で効率的に仕事を進めようと努力しているはずです。

しかし、誰でもやるということは、差別性はほとんどありません。あなたの会社がいかに効率的であったとしても、他社と大した差にはならないのです。

非効率な仕事が、次の成長曲線をつくる

最初にやるということは、もちろん重要です。しかし、最初にやったとしても、次々と一番を目指す者が現れてきます。そして、次々と競合が現れることによって、市場は黎明期から成長期に入ります。

事業の成長期においては、人と時間とお金を上手く回し、売上と利益を最大化するために効率性を求めるのが当然です。

市場が「需要>供給」の段階であれば、参入する全員がハッピーになる状態が続きます。しかし、市場は必ず「需要<供給」へと傾いていくのです。

事業の成熟期や衰退期においては、企業として非効率な仕事をどれくらいもっているかが重要だと思います。その理由は、次の成長曲線に飛躍するためです。

むしろ、意識的に非効率な仕事を持つ癖をつけた方がよいくらいです。非効率な仕事こそ、実は差別化の源泉であり、成熟期以降のビジネスを成長させるための原動力になると考えるからです。

競合他社がやりたがらない、地味で、手間で、面倒なことをやる。お客様により良いサービスを提供したいならば、現状のシステムでは効率化できない非効率なことでも実践する。つまり、他社よりも汗を流せるかということです。

まず、非効率なことを実践し続けていく中で差別性を見出します。差別化した仕事において、もし効率の方法を見出すことができれば、それこそが企業の次の強みになっていくはずです。

社内ミーティングから見える衰退の兆候

逆説的に言うと、「事業のすべてが効率化した時点で、その事業は衰退が始まっている」ともいえるかもしれません。

もし、社内ミーティングでたくさん出た企画・改善のアイデアのうち、効率的にスタートできる施策ばかりを選択・実行しているとします。そして、地味で手間で面倒なアイデアがないがしろにしているならば、それは衰退の兆候です。

なぜならば、効率的にスタートできる施策は、競合他社が取り組んだ場合でも効率的にスタートできると考えられるからです。これでは、遅かれ早かれ、追手が押し寄せることになるでしょう。

非効率な仕事を恐れない人間に見える世界

地味で、手間で、面倒で、現状の社内のシステムでは解決できないのだけれど、お客様が求めているサービス。

これを選択・実行し続けられるなら、まだまだ成長の芽があります。そして、非効率なことを続けているうちに、効率的な施策が必ず見えてくるはずです。

このことは、非効率なことを恐れて、地味・手間・面倒な仕事に取り組まない人間には見えてこない世界です。

まとめ

みなさんの周りにも、「なんでこんなに非効率なことをやっているのだろう?」という会社はありませんか。そんな会社が、成長し続ける会社なのかもしれません。

他社との「違い」は「非効率」な仕事から生まれる。ぜひ、覚えておいてください。

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